ソリューション概要

ASUS Omniverseソリューション

ASUSは、世界で最も革新的で直感的なデバイス、コンポーネント、ソリューションを提供し、世界中の人々の生活を豊かにする素晴らしい体験をお届けするグローバル・テクノロジー ・リーダーです。ASUSは、サーバーの開発・設計において25年以上の実績を持ち、エンジニアリングと設計の卓越性を実証しています。また、2Pおよび1Pサーバーの両方で、最高の計算集約型ワークロード性能 を示す1,200以上の世界記録も保持しています。

 

ASUSは研究開発に力を入れており、この分野だけで5,000人のスタッフ¬を擁しています。また、2030年までにローカル事業で、2035年までに全世界で100%再生可能エネルギーにすることを目指し、気候変動対策について意欲的な目標を掲げています。また、すべてのASUS製品は、世界中に2,100のサービスポイントを持つ、広範なグローバルサポートネットワークによって支えられています。さらに、最高の互換性を確保するために、ASUSは独立系ソフトウェアベンダ(ISV)と緊密に連携し、当社のサーバーとワークステーションが主要なプロフェッショナルソフトウェアプラットフォームで信頼性が高く効果的なパフォーマンスを発揮することを認証しています。ASUSのサーバーやワークステーションは、あらゆる規模の NVIDIA® Omniverse™ Enterprise プロジェクトに対応できるよう、多様で幅広いラインナップを揃えています。

 

Omniverseのエコシステムに最適な NVIDIA Omniverseは、企業がカスタム3Dパイプラインを開発し、大規模で物理的に正確な仮想世界をシミュレートできるスケーラブルなエンドツーエンドのプラットフォームです。ASUSは、Omniverse EnterpriseサブスクリプションとOmniverse個人ユーザーの両方に対応しています 。NVIDIA RTX™ GPUを搭載したNVIDIA認定のASUSサーバーとワークステーションは、NVIDIA Omniverse Enterpriseをサポートし、あらゆる規模の組織で展開するための強固な基盤を構築することができます。個人のクリエイターやアーティストに対しては、ASUSのワークステーション が、最も要求の厳しいクリエイティブなニーズを満たすために広範囲にテストされた最先端のドライバーテクノロジー を提供し、最高のNVIDIA Omniverse体験を実現します。

 

NIVIDIA OmniverseとASUS

ASUSのサーバー製品が提供する幅広い機能の中には、NVIDIA Omniverseの包括的なサポートが含まれています。このオープンソフトウェアプラットフォームは、バーチャルなクリエイティブコラボレーションとリアルタイムの物理的に正確な シミュレーション「ツイン」を実現するために作られました。このプラットフォームは、クリエイター、デザイナー、エンジニアリングの複雑なワークフローを可能にし、ユーザーやチームが外部の主要なデザインツールやアセットを導入して、共有仮想空間内で共同プロジェクトを作成することを可能にします。

 

ASUSはNVIDIAと提携し、NVIDIA Omniverse Enterpriseを使用して世界中のさまざまな分野のユーザーに、これらの次世代共有ワークフローを提供します。ASUSのサーバーソリューションは、Omniverse Enterpriseをあらゆる規模で展開するためのインフラを提供します。この強力な相乗効果により、チームメンバーがどこにいても、グラフィカルでリッチな3Dプロジェクトでのコラボレーションが可能になります。Omniverse Enterpriseは、Autodesk Maya3ds Max、Epic Games Unreal Engineなど、広く展開されているプロフェッショナルアプリケーションを使った開発を促進し、その他多くの主要クリエイティブアプリケーションへの対応を予定しています。Omniverse Enterpriseは、3Dコラボレーションを実現するためのユニークで強力なコンセプトです。Omniverseのコンセプトの利点は、幅広い分野や試みに適用されます。メディアやエンターテイメント業界が急速に変化する中、グローバルに分散したチームによる高品質なコンテンツ制作を効率化する新しい制作手法が求められています。

 

グローバル化が進む中、製造業は分散化が加速しており、製品の開発・製造が困難な状況になっています。さまざまな場所にある設計やエンジニアリングのチームは相互に、外部の請負業者や多数のサプライヤーと緊密に連携しながら仕事を進める必要があります。NVIDIA Omniverseは、このようなコラボレーションを前例のない方法で促進します。初期段階のコンセプトプロトタイピングからデジタルツインシミュレーション、スマートファクトリー オートメーションやロボティクスまで、Omniverseはプロセスを通してすべてのステークホルダーをつなぎます。

 

建築デザインでは、正確なシミュレーション、フォトリアリズム、レンダリングの反復の高速化などの必要性から、デザインプロセスにおける効率的なコラボレーションが求められてきています。NVIDIA Omniverseは、建築、エンジニアリング、建設(AEC)の専門家が、異なる場所にある建物の設計プロジェクトを実現するための課題に取り組み、支援する独自の機能を備えています。NVIDIAは、AECの専門家が同じプラットフォーム上でリアルタイムにつながることができるように、世界中でパートナーシップを確立しています。NVIDIA Omniverse Enterpriseは、デザインコンセプトとビジュアライゼーションを加速させ、チームメンバーが異なるソフトウェアアプリケーションで作業していてもコラボレーションできるようにします。

 

NVIDIA Omniverse Enterpriseのコンポーネント

NVIDIA Omniverse Enterpriseは、あらゆる規模の企業が3D制作ワークフローを変革できるようにする産業用ソフトウェアプラットフォームです。特に、複数拠点や国境を越えた遠隔地でのコラボレーションなど、デザインワークロードが高いプロジェクトをサポートします。中小企業にとって、NVIDIA Omniverseは、小規模なローカルグループに特化した3Dデザインのための拡張性の高いプラットフォームです。個人版は、NVIDIA RTX GPUを搭載したノートPCやミニPCなら無料で利用できます。

 

Omniverse Enterpriseプラットフォームには以下が含まれます。

• Omniverse Enterprise Connectors:業界をリードするデザインアプリケーション用のプラグイン

• Omniverse CreateとOmniverse View:エンドユーザー向けアプリケーション

• Omniverse Kit:拡張機能、アプリ、マイクロサービスを構築するための開発者向けツールキット

• Omniverse Enterprise Launcher ITデプロイツール

• フルエンタープライズサポート :サポート、アップグレード、メンテナンス(SUM)、電子メール、電話、ウェブポータルを介した8x5サポート

 

コネクテッド・アプリケーション

Omniverseプラットフォームは、Universal Scene DescriptionやMaterial Definition Language (マテリアル定義言語 、MDL)などのオープンスタンダードに基づいて構築されています。USDは、3Dシーンやワールド内でコラボレーション、記述、構成、シミュレーションを行う強力な3Dフォーマット、フレームワーク、エコシステムです。お使いの業界ツールのUSD対応状況に応じて、Omniverseにはさまざまな方法で接続できます。最高の 忠実度を得るなら、Omniverse Connectorsで接続します。これは複数のソフトウェアスイートをすべてOmniverse Enterpriseに取り入れ、同時にライブシンク のコラボレーションやイテレーションを可能にするプラグインです 。 Omniverseの多くの標準アプリはさまざまな機能を持っており、CreateとViewはその代表です。Createは、高度なシーンの合成を加速させ、Pixar USDのシーンをインタラクティブに組み立て、ライティング、シミュレーション、レンダリングをリアルタイムで行うことができます。Viewは、物理的に正確でフォトリアリスティック、強力なビジュアライゼーションツールで、デザインプロジェクトの共同レビューを可能にします。

 

 

Omniverse向けのASUSソリューション

ASUSのソリューションは、Omniverse Enterpriseプラットフォームとそのすべてのコンポーネントおよびアプリのパワー、効率、柔軟性を完全にサポートしています。また、ASUSはNVIDIAと提携し、NVIDIA Omniverse Enterpriseを使用して、世界中のクリエイティブかつプロフェッショナルな技術者ユーザーに次世代の共有ワークフローを提供し、専門チームがどこにいても、グラフィカルで複雑な3Dプロジェクトでのコラボレーションへの障壁を取り除くことができます。NVIDIAとのパートナーシップにより、複雑で高性能なサーバーインフラとクライアント側のハードウェアツールが提供され、Omniverseのコンセプトのパワーと生産性を完全に実現することができます。ASUSは、企業がOmniverse Enterpriseのパワーと複雑さを最大限に活用できるようにするための設計とエンジニアリングの専門知識を有しています。ASUSのサーバーオプションの多様性とコンフィギュアビリティ により、クリエイティブな中小企業から大企業まで、あらゆる種類や規模の企業クライアントのニーズと予算要件に的確に合致するソリューションを創出することができます。また、ニーズの拡大や変化にも対応できるスケーラビリティを備えています。ASUSのすべてのGPUサーバーオプションは、Omniverse対応としてNVIDIAの認定を受けており、Omniverseのすべてのコンポーネントと完全な互換性と相互運用性を持っています。

選択したOmniverseのライセンスプランに基づき、オペレーターを3つのグループに分類することができます。

• クリエイター

• レビュアー

• Nucleusサブスクリプション

 

クリエイター

Omniverseのオペレーターの多くは、Adobe、Autodesk、BlenderなどのISVのサードパーティ製アプリケーションを実行するために必要なパフォーマンスに大きな関心を持つコンテンツクリエイターで構成されるクリエイタークラスに属すると考えられます。プロジェクトが複雑であればあるほど、より多くのクリエイターが必要となります。これらのクリエイターの拠点が異なる場合、プロジェクト管理の複雑さは増すことになります。NVIDIA Omniverseの誕生により、ASUSはNVIDIA認定の革新的なサーバーを提供し、Omniverse Enterpriseのリモートデスクトップサポートをインストールすることで、この問題を解決します。リモートコンテンツクリエイターにとって、ASUSのGPUサーバーは、VMwareを導入して仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)インスタンスをサポートするのに最適です。VDIの要件は、プロジェクトスコープ(範囲) によって異なります。エントリーレベルのインテリアデザイン、ミッドレンジのエンジニアリング、ハイエンドの3Dワークロードなど、さまざまなタイプのプロジェクトに対応しており、それぞれの推奨構成については、以下の表を参照してください。

 

 

大規模な仮想化企業

NVIDIA RTX Virtual Workstations (vWS)を使ってデータセンターから仮想化して作業する場合でも、ローカルのNVIDIA RTXプロフェッショナルモバイルワークステーションやノートPCを使う場合でも、チームを同じOmniverse環境に接続することができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下は、VDIセットアップのための推奨構成です。

 

小規模なローカルワークグループ

NVIDIA RTXプロフェッショナルモバイルワークステーションとデスクトップを使って、ローカルネットワーク上の小規模なワークグループ全体にOmniverseを展開することができます。

ここでは、ローカルコンテンツクリエイター向けの推奨モデル例をご紹介します。

 

レビュアー

レビュアーは、デザイナーやクリエイターにドラフト版の修正依頼を望む雇用主や監督者です。3ds MaxやMaya CADなどのプロフェッショナルツールの使い方に深く精通しているわけではありませんが、ローカルPCを使ってプロトタイプをリモートで見ることはできます。レビュアーには、ハイエンドのProArtディスプレイ製品を使用して、色の再現性や彩度などをチェックすることを強くお勧めします。

 

Nucleusのサブスクリプション

Nucleusサブスクリプションには、チームメンバー全員が参加し、クリエイターとレビュアーのコラボレーションを可能にします。プリンシパルはプロジェクトマネージャー(PM)となり、プロジェクトメンバーの権限や ファイルのバージョン管理などをコントロールします。PMは、プロジェクトスコープに基づいたOmniverseのトータルソリューションの導入に責任を持っており、Omniverseパッケージの要件を特定します。そのために、以下のような提案が有用になります。

 

これらのASUSサーバーソリューションは、NVIDIA Omniverse Enterpriseプラットフォームとそのすべてのコンポーネントを完全にサポートするように設計および認定されており、実質的にあらゆる使用シナリオと予算に適合する構成オプションがあります。この多様なポートフォリオにより、あらゆる要件に完全に対応するパッケージをカスタマイズすることができます。NVIDIAおよびISVとの長期的なパートナーシップが示すように、ASUSはOmniverseのエコシステムに全面的に投資しており、パートナーがこのエキサイティングなプラットフォーム向けのオプションを開発できるよう支援する体制が整っています。