仮想化

Howman Seismic Services

Our Customer

DiGiCORは、オーストラリアとニュージーランドのICTインフラストラクチャ市場の主要企業です。1997年に設立された同社は、サーバー、データストレージ、ワークステーション、ネットワーク、エッジコンピューティング、IoTのソリューションを提供し、ITインフラの設計からソリューションの展開に至るまで、すべての工程でお客様をサポートすることを目指しています。あるときDiGiCORは、お客様から「より高性能で、より環境負荷の低いシステムを導入したい」という相談を受けました。同社は即座にASUSの高性能サーバーが最適なソリューションであると判断しました。

 

課題

データ処理のボトルネックと持続可能な未来に対する熱い想い

DiGiCORは、自社の顧客である地震探査事業のスペシャリストHowman Seismic Servicesから相談を受けました。地震探査事業では、地震の生のフィールドデータを表層モデル構築、速度解析、残差静補正、ノイズ除去などさまざまな方法で処理して、地下の画像を作成します。これらの工程では、複雑な信号処理アルゴリズムを用いて膨大な量のデータを処理します。これらの結果は、Howmanの表層解析データを新たな天然資源の探査に活用している大手石油会社などの業界の顧客にとって有益です。

 

Howmanは、膨大な計算能力を必要とする同社の中核事業を支える次世代のソリューションを常に探し求めています。特に、1つのジョブを処理するのに8時間もかかる現在のシステムには限界を感じていました。作業量の増加を見込んだHowmanは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)全体の性能向上を最終目的に定めつつ、処理時間の短縮について専門家の助言を求めました。また、使用するサーバーの総数を減らすことで、環境保全の観点からも改善したいと考えていました。

 

 

“「当社の特殊なニーズに合わせてカスタマイズしたシステムを手に入れるのは、非常に難しいことです。ASUS RS500A-E9-RS4をベースにしたソリューションは、費用対効果に優れ、その価値も証明されています。」 ”
- Howman取締役 Sam Howman氏

 

解決策 

業界トップクラスの性能を備えたパワフルでエネルギー効率の高いASUSのラックサーバー

困難な要件に直面したDiGiCORは、サーバーシステム、サーバー用マザーボード、ワークステーションの大手IT企業であるASUSに専門的なサポートを求めました。DiGiCORはASUSに、Howmanの集中的なアルゴリズムが、利用可能なすべてのスレッドで並行に実行される仕組みについて説明しました。このような処理には、高いコア数が要求されます。DiGiCORはまた、地震の専門家が最高の信頼性、互換性、スケーラビリティを必要としていることも伝えました。

 

DiGiCORはHowmanにASUS RS500A-E9-RS4 1Uラックサーバーに投資するよう勧めました。 ASUS RS500A-E9-RS4はAMD EPYC™プラットフォーム上に構築され、驚異的なサーバー性能を実現する1Uラックサーバーです。CPUあたり最大32コア、最大64スレッドまで対応するRS500A-E9-RS4は、最小限のスペースで驚くべきパワーを発揮し、Howmanのマルチスレッド、省スペースの要望に応える最適な選択肢となります。また、クラス最高のメモリ容量と帯域幅を提供する16個のDIMMスロット、プロセッサに搭載されたI/Oコントローラー、PCIe®スロット、OCP 2.0 Mezzanineコネクタなど、柔軟な拡張機能を備えています。

 

DiGiCORは移行をスムーズに行うため、ASUSの専門的な技術サポートのもと、Howmanに概念実証用のサーバーを提供しました。これにより、Howmanは注文を確定する前にテストを行い、性能を分析することができました。同社は、確信をもってASUSのサーバーソリューションの採用に踏み切ることができました。

 

 

成果

高速、静音、優れた冷却機能と費用対効果 - ASUSがもたらしたもの

ASUS RS500A-E9-RS4プラットフォームを導入後、Howmanは全体的なパフォーマンスを5倍に向上させることに成功しました。また、個々のデータ処理にかかる時間は、従来の8時間から2時間に短縮されました。しかし、所要時間の短縮は、DiGiCORの顧客がASUSサーバーを搭載したHPCクラスターにより達成した複数の目標のうちの1つに過ぎません。大幅な性能向上を実現する64コアのプラットフォームにより、Howmanはさらに規模の大きいジョブにも対応できるようになりました。また、直感的なASUSソフトウェアでファン機能を柔軟に制御し、電力効率を最大限高めながら騒音レベルを最小限に抑え、オーバーヒートの問題も解消しました。

 

複合的な消費電力を削減することで、全体的な性能向上を実現するASUS RS500A-E9-RS4サーバーはこれらの要因と重なり、Howmanの持続可能性の実現に貢献しました。サーバーの台数が少ないということは、全体の電力消費量と冷却のランニングコストも削減できるということです。また、サーバーの設置面積が削減されたことで、Howmanは将来的に機能を拡張するために必要なスペースを手に入れることができました。DiGiCORはまた、ASUSのサーバーは使いやすく、メンテナンスも不要であるという報告が顧客から届いたことを伝え、厳しいスケジュールに対するASUSの迅速な納品を高く評価しました。

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