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高性能コンピューティング(HPC)
ASUSとNVIDIA、台湾国立中興大学の先進AIインフラ構築を支援
写真キャプション:
優れた研究力と最新のAIインフラを備える「国立中興大学(National Chung Hsing University:NCHU)」は、スマートマニュファクチャリング、スマートヘルスケア、スマートアグリカルチャーなど幅広い分野で学際的な連携を推進しています。高性能コンピューティング(HPC)を学術研究と産業応用の双方で活用するとともに、中部台湾におけるAIエコシステムの中核拠点として重要な役割を担っています。 教育部(教育省)の強力な支援のもと、NCHUはAIスタートアップ企業Glows.aiと連携し、最新のAIコンピューティング基盤とクラウド管理プラットフォームを構築しました。これにより、スマートマニュファクチャリング、スマートヘルスケア、スマートアグリカルチャーをはじめとする研究分野でのAI活用をさらに加速しています。 AIインフラのリーディングプロバイダーであるASUSは、NCHUおよびGlows.aiに対し、**NVIDIA DGX™およびNVIDIA RTX™**プラットフォームを提供するとともに、サーバーデータセンターの構築を支援しました。 中核となるNVIDIA DGX™ H200は、大規模AIモデルの学習を支える高性能AIコンピューティングプラットフォームであり、NVIDIA RTX™ A6000は学習済みモデルの推論処理を担うことで、教育・研究・AI開発を支える重要な計算基盤となっています。 さらにASUSは、幅広いサーバー製品ラインアップに加え、AIサーバー導入で培った豊富なノウハウを活かし、AIインフラの設計・構築から運用までを包括的に支援しています。ASUS Control Center(ACC)、ASUS Infrastructure Deployment Center(AIDC)、BMCなどのソフトウェアソリューションを提供することで、構築・導入・運用管理からデータセンターのライフサイクル管理までをワンストップで実現し、多様なAIワークロードへの迅速な展開と柔軟な拡張を可能にしています。 NVIDIA DGX™ H200は、DGXプラットフォームの最上位クラスに位置付けられるAIシステムで、8基のH200 Tensor Core GPUを搭載し、合計1,128GBのGPUメモリを備えています。各GPUは18系統の**NVIDIA NVLink™**によって接続され、GPU間で最大900GB/sの双方向帯域幅を実現します。 さらに、4基のNVIDIA NVSwitch、10基のNVIDIA ConnectX-7 400Gb/sネットワークインターフェース、2基のIntel® Xeon® Platinum 8480Cプロセッサー、および30TBのNVMe SSDを搭載し、卓越したAIコンピューティング性能を提供します。
写真キャプション: NCHUの研究開発担当副学長である宋振銘氏は、「AIコンピューティング環境の整備により、本学は台湾で最先端のAI計算能力を有する大学となりました」と述べています。 このAI基盤は、15大学で構成される**台湾国立大学システム(NUST)**全体の教育・研究を支援しており、日常の学習や学生プロジェクトから産学連携研究まで、AIを幅広く活用し、産業界の課題解決に貢献しています。 AIがスマートマニュファクチャリングを加速2023年11月に開設されたNCHUスマートマニュファクチャリング統合人材育成センターは、最先端技術を集約した実証工場です。 教育部の支援と産業界からの寄付を受け、門型5軸加工機、複合5軸加工機、3軸加工機、AR・VRによるバーチャルファクトリー、三次元測定機、X線残留応力測定装置、超音波探傷装置、協働ロボット、ロボットアームなど約70種類の先進設備を導入しています。 さらに、NVIDIA DGX™ H200によるAIコンピューティング環境を統合することで、生産ライン全体をリアルタイムに連携・最適化しています。 従来の製造現場では個々の工作機械単位で生産最適化が行われていましたが、スマートマニュファクチャリングでは生産ライン全体を俯瞰した最適化が求められます。多数の工作機械やセンサーから生成される膨大なデータをAIがリアルタイムで解析し、生産計画や設備稼働を最適化することで、生産効率や歩留まりの向上を実現しています。 機械工学科の陳冠辰助理教授は、AIが受注状況や材料在庫を分析し、生産スケジューリングを最適化するとともに、協働ロボットの搬送経路を自動で計画していると説明します。 また、画像認識技術と組み合わせることで、協働ロボットが周囲環境や対象物を認識し、加工、洗浄、レーザー刻印、梱包、出荷までの工程を効率的に支援しています。 実証工場では、中部台湾を代表する産業である靴型、航空機タービンブレード、半導体製造用治具を対象に、金属加工、航空宇宙、防衛、半導体産業向け研究開発を進めています。 AIがスマートヘルスケアとスマートアグリカルチャーを高度化NCHUはスマートヘルスケア分野にも積極的に取り組み、台中栄民総医院、彰化基督教医院、秀伝医療システム、童総合医院の4つの医療機関と連携しています。 細胞画像認識では、これまで臨床検査技師が暗室で目視による判定を行っていましたが、時間と労力を要するだけでなく、視力への負担も課題となっていました。 機械工学科の藍國瑞助理教授は、AIによる細胞特徴の自動抽出によって、医師の診断を支援する研究成果を紹介しています。 また、呉忠翰助理教授は獣医学部との共同研究として、AIを活用したペットのがん診断支援を進めています。動物では症例データが限られるため、AIによるバイオマーカー解析を活用し、がん発症リスクの推定精度向上を実現しています。 農業分野では、国家科学技術委員会(NSTC)のTAIDEモデルをベースに、農業特化型生成AI「神農TAIDE」を開発しました。 農業部の18,000件以上の文書と、NCHU図書館が保有する8,000件以上の修士・博士論文を学習データとして活用することで、農業現場に即した専門的な回答を提供し、農業従事者や研究機関、農業関連企業を支援しています。 マイクログリッドがAIインフラを支えるNCHUでは、本校および南投キャンパスにおいて、台湾電力と連携したマイクログリッドを導入し、太陽光発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーを活用しています。 情報計算センターに設置されたNVIDIA DGX™ H200など高消費電力システムの導入に合わせて、サーバーデータセンターの電源システムも再設計され、マイクログリッドと接続されました。 停電時にも一定時間アイランド運転を維持できるため、安全なシャットダウンや復旧が可能となり、データ保護とシステムの安定運用を実現しています。 機械工学科長の簡瑞裕教授は、触媒設計や反応工学では膨大な実験データ解析が必要であり、AIの導入によって研究効率の向上だけでなく、省エネルギー・脱炭素化にも貢献していると述べています。 また、副学科長の王世銘教授は、「大学が保有する研究データやAI基盤を産業界と共有することで、製造、医療、農業など幅広い分野へ価値を提供できる」と説明しています。 ASUSとNVIDIAの技術支援により、NCHUは将来を見据えたAIコンピューティング環境を構築し、さまざまな産業分野へ展開可能なAIソリューションを実現しました。 研究開発担当副学長の宋振銘氏は、「AIインフラの整備により、NCHUは『AI Enabled University』へと進化しました。今後も大学間・産学官連携をさらに深化させ、AIによる新たなイノベーションを創出し、産業と社会への貢献を拡大していきます」と述べています。
出典:TechNews(転載) |
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