ASUSが構築したNVIDIA HGX H100搭載スーパーコンピュータ、 グローバルTOP500とGreen 500にランクイン

アップデート : 2024/11/19 14:58:24

45PFLOP/s以上のスーパーコンピューティングパフォーマンスを実現

 

キーポイント

 

  • 世界クラスのコラボレーション:ASUSとUbilinkが提携し、TOP500スーパーコンピューティングシステム製品を開発
  • 極めて強力なAIパワー:128台のNVIDIA® H100サーバーと1024枚のGPUカードにより、AIスーパーコンピューティングの基準を再定義
  • 優れたコンピューティングパフォーマンス: ASUSのインフラソリューションは効率性に優れ、競合他社よりも全体で1.23倍のパフォーマンスを発揮


 

ASUSとUbilinkは、45.82 PFLOP/sの処理能力を有するスーパーコンピュータ施設の設立に成功したと発表しました。これにより、台湾は世界中のスーパーコンピュータTOP500リストで31位、Green500リストで44位に位置付けられることになります。この施設は、128台の ASUS ESC N8-E11サーバーを備え、それぞれにNVIDIA HGX H100 を搭載し、合計1,024枚のGPUカードを搭載することで、AIコンピューティングの新たな基準を築きます。台湾最大のデータセンターであるこの施設は、Foxlink、Ubitus、Shinfox Energyによって設立されたUbilinkとASUSの協力により実現され、戦略的な提携の力を示し、人工知能分野における卓越したパフォーマンスを実現します。この世界クラスのデータセンターは、顧客が再生可能エネルギーのみを使ったパッケージを選択できる点でも注目に値します。

 

UbilinkのゼネラルマネージャーであるMichael Chen氏は、次のように述べています。「ASUSとの戦略的提携により、弊社のビジョンが現実のものとなり、台湾および世界に新たなAIイノベーションの波をもたらす世界トップクラスのスーパーコンピューティング施設を構築することができました。ASUSの高度なソフトウェアソリューションと包括的なサービスにより、わずか3か月という驚くべき短期間で、素晴らしい成果を達成することができました。」  

 

この画期的なスーパーコンピューティングプロジェクトのポイントは、以下の通りです。

 

  • 世界トップクラスの施設:新たなAIコンピューティングセンターはグリーンエネルギーを利用しており、45.82 PFLOP/sの性能を発揮し、台湾最大の施設となります。

 

  • 革新的なソリューション:スマート製造とライブストリーミングを重視したデータセンターで、パブリッククラウドサービス、AIコンピューティングパワーのレンタル、大規模言語モデルのトレーニング用サブスクリプションベースのサービスを提供します。

 

  • 先進的なインフラ:128台のNVIDIA HGX H100サーバーと1,024枚のGPUカードを装備しており、AIコンピューティングの新たな基準を築きます。

 

  • 迅速な導入:データセンターの構築には、インフラ、冷却システム、高度な自動化ツールを綿密に管理するASUSインフラ展開センター(AIDC)ツールを使用し、高い信頼性と効率性を確保します。

 

  • 優れたコンピューティング効率:ASUS-Ubilinkプロジェクトでは、128台のAIサーバーESC N8-E11を導入しました。このサーバーはNVIDIA H100 SXM5 80GB GPUとInfiniBand NDR400接続を備えています。ASUSのソリューションパフォーマンスチームが性能を測定したところ、Rmaxは45.82 PFLOPS、効率性(Rmax/Rpeak)は66.08%に達しました。下の表に示すように、同じGPUと高速ネットワークカードの条件下では、ASUSのインフラソリューションは効率性に優れ、競合他社よりも全体で1.23倍のパフォーマンスを発揮します。 1 

 

 

  A社2 B社3 ASUS-Ublinkプロジェクト
Node数 190 64 128
Rmax 4X.XX PFLOPS 2X.XX PFLOPS 45.82 PFLOPS
Rpeak 8X.XX PFLOPS 3X.XX PFLOPS 69.342 PFLOPS
効率性 53.62% 64.58% 66.08%

ASUSはインフラサプライヤとして、今回と同様の規模のプロジェクトに世界中で取り組んでおり、比類のないコンピューティングパワーと安定性をもたらし、AIイノベーション推進への関わりを今後も強化していきます。

 

 

導入事例に関する詳細はこちら: https://servers.asus.com/jp/stories/Ubilink-supercomputing-center

 

1 Top500.orgのデータを根拠にこの分析で使用したデータはすべて、2024年6月に公開されたTop500リストの情報に基づくものです。各データセンターの性能は、Rpeakに対するRmaxの比率として表される演算効率を比較し、評価しています。詳細については、こちらの技術記事のURLをご覧ください

2 A社はNVIDIA H100 SXM5 80 GB、InfiniBand NDR400を合計190ノードで使用

3 B社はNVIDIA H100 SXM5 80 GB、InfiniBand NDR400を合計64ノードで使用