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アップデート : 2026/06/10 12:00:00
掲載媒体:週刊アスキー
掲載日:2026年6月10日
出典URL:https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/408/4408639/
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ASUSはCOMPUTEX TAIPEI 2026にて、最新のデータセンターおよびAIインフラに向けたサーバーソリューションを公開した。展示エリアでは、NVIDIAの次世代アーキテクチャーを採用したAIサーバー群、過酷な環境での稼働を想定した産業用エッジサーバー、そしてデータセンターの運用保守を自動化する自律型AIエージェントなど、多岐にわたる製品を展示していた。
注目を集めた製品のひとつが、NVIDIA HGX Rubin NVL8を搭載したAIスーパーコンピューティングプラットフォーム「XA NR11-E12L」および「XA NR11-E12LR」。中でも「XA NR11-E12L」は、ASUS独自の設計による空冷と液冷のハイブリッド冷却機構を採用している点が特徴となっている。
GPU部分には液冷、CPU部分には空冷を採用することで、完全液冷への移行が難しい既存のデータセンター環境でも導入しやすい設計となっている。また、このハイブリッド設計により、CPUやメモリーの交換・保守時に冷却水を排出する工程が不要となり、メンテナンスの作業時間を従来の半分以下に短縮できる。
システム全体の消費電力約24.4kWのうち、GPUが約22kWと大部分を占め、CPUの発熱は全体の1割未満であるため、この部分的な空冷化は熱管理上も合理的な構造といえる。一方の「XA NR11-E12LR」は完全液冷設計を採用しており、システムの高密度な配置を可能にしている。
また、現在量産中であるNVIDIA HGX B300を搭載したAIサーバー「XA NB31-E12」も公開された。本機は空冷設計を採用し、NVIDIA ConnectX-8による800Gネットワークを内蔵。これにより、スケールアウトによる大規模なGPUクラスターの構築が容易になっている。
さらに、NVIDIA MGXアーキテクチャーに準拠した高密度サーバー「ESC8000-E12P」や「ESC8000A-E13X」も展示。工具を使わずにコンポーネントの着脱などが可能なASUS独自の設計機構「Tool-less design」を採用し、日々の保守作業を迅速に行なえる機構をアピールしていた。
エッジコンピューティング向けには、過酷な環境での運用を想定した産業用サーバーマザーボードおよびシステムが紹介された。Intel Xeon 6プロセッサーを搭載する「ISB-C801-GNRSP」などの製品は、E-ATXやCEBといった標準的なフォームファクターを採用しつつ、環境に応じてマイナス40度から最高75度という広範な動作温度域に対応する。これにより、顧客は汎用的なシャーシを用いたシステム構築が可能であり、医療現場での運用や、最長15年にわたる部品供給などにも対応している。
ハードウェアの展示に加え、データセンターの運用をソフトウェア面から支援する自律型プラットフォーム「Dobby AI - Data Center Agent」も披露された。これはデータセンター内のGPUステータス、温度、部門ごとの利用リソース状況などを一元的に監視するシステム。
最大の特徴は、ターミナルでのコマンド入力に代わり、自然言語を用いたチャットインターフェースでGPUの状態を把握・操作できること。アラートの処理や定期検査の自動化、推奨アクションのワンクリック実行機能を備え、予期せぬダウンタイムの回避とエネルギー効率の向上に寄与する。なお、各種規制要件に対応するため、本システムはオンプレミスでの運用を前提に構築されている。
日本でも本格的にサーバー事業へ乗り出す計画のASUS。最新AIプロセッサーの性能を引き出す冷却設計から、エッジ環境への適応、運用保守の自動化に至るまで、AI時代に求められる多様なニーズに応える包括的なアプローチを示していた。
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